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注目製品お知らせ 新電元メカトロニクス
”めかとろ通信 第38号” <フライホイルダイオード>
新電元メカトロニクスではお客様とのよりよいコミュニケーション作りを目的に『めかとろ通信』を発行しております。
新製品情報・技術情報・用途例などを定期的に掲載してまいりますので、是非、ご一読ください。
ご注意:『めかとろ通信』に掲載されている内容は、執筆時点での情報に基づいておりますので、ご注意ください。
直流ソレノイドを駆動、通電する際に並列にダイオードを挿入してください、といわれています。このダイオードは、
フライホイルダイオード
フリーホイルダイオード
クランプダイオード
フライバックダイオード
還流ダイオード
など、色々な呼び方があるようですが、どの呼び方が正しいかは分かりません。スイッチング電源にはフライバック型と呼ばれる回路方式があります。ソレノイドに適用するのは少々無理を感じます。クランプダイオードというのは動作的に疑問を感じます。フライホイルとフリーホイルは機械的な動きに連想を得ているようです。フリーホイルというのは自由に回転する様を表わすのに対して、フライホイルは、その慣性力によって回転を継続し、回転抵抗により徐々に回転数が低下して、やがて停止する動作を連想できます。これはダイオードを経由して流れる循環電流が損失により減少していき、消滅する様と似ているように見えます。還流ダイオードというのは動作をかなり的確に表現していると思われます。
フライホイルという呼び方は正しくないといわれる方もいらっしゃるようですが、ネット上を検索してもかなりの数ヒットすることもあり、ここではフライホイルダイオードと呼ぶことにします。